◆中小企業のガバナンス
全国法人会総連合(全法連)が、企業自身でコンプライアンスや経理水準をチェックできる「自主点検チェックシート・ガイドブック」の「入門編」を作成し、ホームページ上で公表しました。今まであったチェックシートは全83項目でしたが「企業にとってより取り組みやすいものを」との要望に応えて、日本税理士会連合会(日税連)の監修、国税庁が後援のもと、中小企業のガバナンス確保に必要な基本40項目+補足5項目の計45項目に絞っています。
◆チェックシートの中身
チェックシートは、
・ 「社内体制」
・ 「貸借関係(資産科目)」
・ 「貸借関係(負債・資本科目)」
・ 「損益関係」
・ 「その他」の5分野に大きく分かれ、
さらに該当取引があるときのみ利用する「小切手・手形関係」、「損益関係(福利厚生費)」の補足2分野から成り立っています。
それぞれの分野では、さらに「現預金・小切手」や「棚卸資産」「借入金」・・・など細かい項目ごとの管理がされているか、会計上の処理が正しくされているかなどを一つひとつ確認できるようになっています。更にシートには、必要に応じて会社で点検項目を追加するスペースも用意されているため、使いやすいようにアレンジすることも可能。点検日時や記入欄も複数用意されているので、一度チェックするだけではなく、不備が見つかった点については改善計画を立てて実施し何度も繰り返しチェックすることが重要といえます。
◆以前のチェックシートからさらに簡素化して登場
もともとこのチェックシートは、昨年に全法連が中小企業の税務コンプライアンス向上を目的として作成したもので、その「正式版」は全83項目にわたって内部統制や税務コンプライアンスの水準をチェックできるようになっていました。項目数が多い分、細かいところまでチェックすることが可能ですが一方で、取り組みへのハードルが高いと指摘されていました。そうした声を受け、全法連は今回の「入門編」の作成に踏み切ったのです。これによりチェック項目がより重要+基本的なことに絞られて「正式版」に比べて手軽に活用できるようになりましたね。http://tax-compliance.brain-server2.net/compliance/units/
*** ひとりごと ***
たしかにこれならわかり易いです!! これなら中小企業は税理士とは別に税務リスクを軽減できますね~?!
全法連も書いているように、会社を成長させるためには、売上や利益を上げることの他に、内部統制や経理面の室を向上させることも大切であると記載しています。こうするとこで「入出金が適切に管理される」「内部の不正行為を未然に防止できる」など結果として成長にもつながるのですね。この足元が固まっていない場合には「売掛債権が回収できない」「重要書類を紛失する」「会社の資産が不明確になる」「お金がなくなる」など経営上の大きな問題へ発展することもあります。
未来志向の視点とは逆で、とても地味なことのようです、コップの水が下から抜け漏れないように頑丈にしておく事はとても大切です^^。 *♡最近スタバのMyタンブラーはやっています💛
【執筆者: 金田一希世美 税理士・CFP・FP1級技能士】
Webサイト | http://et-inc.jp
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