2016年3月7日月曜日

[136] 固定価格買取制度(FIT)の見直し【国内政経】

当事務所でもサポートさせて頂いている「固定価格買取制度」が見直されるようです。経済産業省は2016.2.9に固定価格買取制度(FIT)の見直しに関する法改正案を閣議決定し、第190回通常国会に提出され、一部を除き2017.4.1に施行される見通しとなっております(後述の「賦課金減免制度の見直し」は2016.10.1施行)。

改正案が施行された場合、主な変更点は以下のとおりです。
(1)新認定制度の創設:再生可能エネルギー発電事業者の事業計画について、その実施可能性(系統接続の確保等)や内容等を確認し、適切な事業実施が見込まれる場合に経済産業大臣が認定を行う制度を創設します。
(2)買取価格の決定方法の見直し:調達価格の決定について、電源の特性等に応じた方式をとることができるようにするため、電気の使用者の負担の軽減を図る上で有効である場合には、入札を実施して買取価格を決定することができる仕組みを導入します。また、開発期間に長期を要する電源などについては、あらかじめ、複数年にわたる調達価格を定めることを可能とします。
(3)買取義務者の見直し等:広域運用等を通じた再生可能エネルギー電気の更なる導入拡大を図るため、買取義務者を小売電気事業者等から一般送配電事業者等に変更します。また、買い取った電気を卸電力取引市場において売買すること等を義務づけるとともに、供給条件を定めた約款について、経済産業大臣への届出を義務づける等の措置を講じます。
(4)賦課金減免制度の見直し:電気を大量に消費する事業所における賦課金の減免制度について、我が国の国際競争力を強化するという制度趣旨を明確化するとともに、この制度の対象となる事業者の省エネルギーに向けた取組を確認することができるように制度を見直します。


詳細は、経済産業省のWebサイトをご覧ください(http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160209002/20160209002.html)。

【執筆者:公認会計士・公認不正検査士 松澤公貴】 Webサイト |
www.jp-kmao.com

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