2016年3月4日金曜日

[135] マイナス金利と退職給付債務【国内政経】

最近マイナス金利が導入され、10年物国債の利回りもマイナスになりました。会計上、退職給付債務の算定にあたっては将来支払う退職給付を国債の利回りで割り引くのですが、マイナス金利の場合、普通に計算すると将来払う退職給付よりも現在価値の方が大きくなってしまうため、割引率をマイナス金利で計算するのか、ゼロに留めるのかの議論が行われているようです。

日本の大企業、特に自動車や電機などの重厚長大型企業では退職給付債務は多額であり、割引率の変更による影響も大きいため、議論の行方が注目されます。
【執筆者:公認会計士・税理士 青木重典】

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