最近話題になったパナマ文書について。タックスヘイブン(租税回避地)はパナマを含めて世界に30ヶ所ほどあり、非常に小さな国や島国が多いようです。そもそも、タックスヘイブンは特定の産業がない国や地域が国際物流の拠点となることを促進するために作った制度で、近年ではこれが国際金融取引で利用されています。
タックスヘイブンに会社を設立し、そちらに取引を移すことで世界中で多くの企業が税負担の軽減を図っていますが、日本ではタックスヘイブン対策税制があり、タックスヘイブンの税率と日本での税率の差分について課税する制度が整っています。ただ、適用除外になるような抜け道もあり、今後パナマ文書の分析が進めば誰がどのように節税しているのか明らかになり、また話題になるでしょうね。いずれにしてもこれまで闇になっていた富裕層の税金逃れの実態が明らかになるのは興味深いです。
【執筆者:公認会計士・税理士 青木重典】
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