2015年3月12日木曜日

[36] IPOがゴールか??【国内政経】

「IPOがゴールではない」という言葉はよく聞きますが、新規上場を目指す企業にとっては上場は非常に重要なイベントです。

2014年のIPO件数はリーマンショック前の水準に戻ってきました。有名どころだと西武ホールディングス、リクルート、すかいらーくなどが上場しました。
IPOが増えるとろくでもない会社も上場してしまいます。その代表がgumiでしょう。ゲームアプリを開発する会社で時価総額1千億円くらいで12月に上場しましたが、つい先日業績の下方修正を行い、時価総額は5百億円を割ってしまいました。社長の報酬カットなどの対応をしているようですが、社長は上場時に3億円くらい株を売出しているようで、報酬カットくらい何ともないんでしょうね。ゲームアプリ業界は浮き沈みが激しい業界だとしてもさすがに上場時にある程度業績悪化の兆候はあったのではないかと思いますし、そうであれば上場を延期するなど手はあると思うのですが、ちょっと悪質ですよね。このようなIPOを放置すれば市場全体の冷え込みにもつながりますし、証券会社や取引所もしっかりとした審査を行ってほしいですね。
【執筆者:公認会計士・税理士 青木重典】

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