死刑廃止世界連盟(WCADP・2002年結成・本部パリ)は、毎年10月10日を世界死刑廃止デーと定め、世界各地で死刑廃止に向けた取組みがなされるよう呼びかけています。
2014.12.18には、国連総会「死刑執行停止決議」が史上最多の117ヵ国の賛同を得て採択されました。これは、死刑制度を廃止しようというコンセンサスが、国際社会で醸成されてきていることを意味しています。全世界で3分の2以上の国が死刑を正式に廃止したかその適用を停止しています。米国においても、死刑を執行しない州は増えています。
このような世界的な潮流を受けながら日本は、いまだに死刑を存置している国の一つです。しかしながら、「人を殺したら死刑が当然」「被害者の無念を考えろ」「遺族の悲しみをどう癒やすのだ」などと言う死刑肯定論者の主張もありますが、日本の現状をみると殺人事件の犯人のうち、死刑が確定するのは全体の1%程度と言われており、それ以外の99%は、死刑になっていません。今後どのような議論を経てどのような方向に進むのか注目したいと思います。
2015.10.10の共同宣言は下記をご覧ください。https://www.eda.admin.ch/content/dam/countries/countries-content/japan/en/JA_Joint%20Declaration%20of%20October%2010.pdf
【執筆者:公認会計士・公認不正検査士 松澤公貴】 Webサイト | www.jp-kmao.com
0 件のコメント:
コメントを投稿