2015年10月1日木曜日

[94] 韓国カルテル、取締り強化へ【国際不祥事】

韓国のソウル中央地検は2015.9.14までに、小型ベアリングの価格や流通量を不正に操作したとして、「ミネベア(本社・長野県)」と同社の韓国販売子会社「NMB Korea」が、独占規制及び公正取引に関する法律違反で起訴されています。

韓国では既に、韓国公正取引委員会がベアリング(日本精工、ジェイテクト、不二越、ミネベア)の分野で執行しており、4社総額で約529億ウォンの課徴金を課し、これを検察に告発したものです。なお、同地検によれば、韓国外の企業による国際カルテルについて韓国検察が起訴したのは初めてだそうです。
韓国では、韓国公正取引法(「独占規制及び公正取引に関する法律」)が1981.4より施行され、韓国公正取引委員会が同法の執行を担っています。カルテル行為は、韓国公正取引法19条1項で禁止されており、同条項は、事業者が、価格の決定・維持・変更、取引条件の制限、取引地域の制限など、同条項所定の不当に競争を制限する一定の行為について、契約、協定、決議その他いかなる方法によるかを問わず、合意することが禁止されています。
日本企業は今後も留意が必要ですね。
【執筆者:公認会計士・公認不正検査士 松澤公貴】Webサイト |
www.jp-kmao.com

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