2016年9月1日木曜日

[187] 「ネガワット取引に関するガイドライン」の改定【国内政経】

2016.9.1に、経済産業省は「ネガワット取引に関するガイドライン」(2015.3月策定)を改定しています。2017年中に予定されているネガワット取引市場の創設により、今後、ネガワット取引が活発化していくことが期待されます。

本ガイドラインは、需要家が節電した電力量(ネガワット)に対し電力会社が対価を支払う「ネガワット取引」に関するガイドラインであり、ネガワット取引の普及に向け、ネガワットの量の評価方法など、取引の実務において重要となる事項について指針を示したものです。なお、今回の改定では、電力会社とネガワット事業者(ネガワットアグリゲーター)との間の取引における基本的なルールをガイドラインに追加する等の変更を行っています。

 <主な改定ポイント>
❏ ベースラインの設定方法:市場でのネガワット取引を想定して、ネガワットの量の評価の基準となるベースラインの設定方法が変更されています。
❏ ネガワット調整金:供給力調達のための費用を負担する小売事業者と、ネガワット取引に基づいてその供給力の一部を譲り受けるネガワット事業者との間での利益調整を行うため、ネガワット調整金についての規定が追加されています。

詳細は、経済産業省のWebサイトをご覧ください(http://www.meti.go.jp/press/2016/09/20160901003/20160901003.html)。
【執筆者:公認会計士・公認不正検査士・税理士 松澤公貴】 Webサイト | www.jp-kmao.com

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