2015年8月3日月曜日

[77] スマートフォンでも国税の納税証明書の交付請求が可能になりました【国内税務】 

◆今までの方法
これまでe-Tax(国税電子申告・納税システム)では、国税の納税証明書の請求を行う場合には、
①e-Taxソフト(WEB版)で電子署名を付与し、⇒電子証明書を添付して⇒書面の納税証明書を郵送・来署で受け取る方法と
②電子納税証明書(電子ファイル)で受け取る方法がありました。

◆導入の背景
もとより国税の納税証明書は、
・官公庁等での指定業者の登録時の調査資料、
・金融機関での融資資料、
・全国の自治体での建設工事等の公共入札参加の資格審査の提出書類など、
⇒納税者の資力、信用力等を直接又は間接に表示する重要な資料となっています。

それがこのたび、スマートフォンやタブレット端末で国税の納税証明書の交付請求を行う場合は、電子署名や電子証明書の送信が不要となり、必要事項を入力するだけでe-Taxソフト(SP版)から交付請求ができるようになったので便利になりました^^。

◆改正による方法 
それが2015.3.23より、スマートフォンやタブレット端末から、国税の納税証明書の交付請求ができるようになりました。

◆利用方法は…
スマートフォン等専用のe-Taxソフト(SP版)から、「納税証明書の交付請求(署名省略分)」を選択して必要事項と税務署への来署予定日(申請日から10日以内の日)を入力して送信。そして、交付請求書の送信を受けた税務署からの受信通知を確認後、本人確認書類(運転免許証など)を持参の上、
予定日に税務署へ来署して納税証明書を受け取ることができます。
⇒★ こちらのサイト(
http://www.e-tax.nta.go.jp/SP/index.html)からログインし、税務署訪問の予定日や証明書の種類等を入力して送信

◆メリットは…
スマートフォン等での納税証明書の交付請求のよい点は、
①書類申請の手数料が400円のところ、1税目1年度370円と30円安い
②窓口で書面により請求する場合と比べ、短い時間で受け取ることが可能などです。

◆ほかの便利さ
また、e-Taxソフト(SP版)では、ほかにも
①  申告・申請等データの基本情報となる氏名や住所、「税務署からのお知らせ」等を受信するメールアドレスの登録・確認・変更ができる。                                   
② 納付情報登録依頼(税目、納付金額等の納付情報データの作成・送信)、
③ ダイレクト納付、インターネットバンキング(金融機関等サイト)へのリンク                                                          
④ メッセージボックスの確認                                                                                    
⑤ 還付金処理状況の確認なども行えます。

(注意)
 上記の記載内容は、2015.6.3現在の情報に基づいて記載しております。今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません

*** あとづけ ***
住民票はコンビニで取得?地方自治体が交付するのは住民税等の納税証明ですが、一部の地方自治体では納税証明の他、
印鑑登録証明書、住民票の写し、戸籍証明書等を最寄りの コンビニで受け取れるサービス(
https://www.lg-waps.jp/index.html)を始めています!
わざわざ役所の窓口に出向くことなく、最寄りのコンビニで好きな時間に証明書を受け取れるとあり、利用参加自治体は順調に増加しており、2015.4.4現在100市区町村で利用可能です。現在、このシステムの利用には住基カードの取得と利用手続きが必要ですが、来年から始まるマイナンバー制度で更なる利用促進が期待できそうです。が情報セキュリテイの確保や配慮はますます要求されることになるでしょう。
【執筆者: 金田一希世美 税理士・CFP・FP1級技能士】Webサイト |
http://et-inc.jp  

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