私ごとですが、最近海外コンプライアンスに関連する業務を多くクライアントに提供しており、いまさら、人に聞けないということでFTA、EPA、TPPについて纏めてみます。
自由貿易協定(FTA)は、特定の国や地域の間で、物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定であり、一方経済連携協定(EPA)は、貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルール作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定です。そもそも機能不全に陥っている世界貿易機関(WTO)に代わり、取沙汰されたものが、FTAであり、そして、FTAの発展型がEPAです。FTAを多国間に拡大したものがTPPで、環太平洋という広い地域での経済連携を目指す協定です。対象も幅広く、環境、労働、電子商取引など新しい分野を含む21分野で交渉が進められています。ややこしいですが、TPPもFTAのひとつであり、EPAでもあります。
なお、日本の2015.3現在の経済連携協定・自由貿易協定は図のとおりとなっています(出典:外務省Webサイト)。
【執筆者:公認会計士・公認不正検査士 松澤公貴】
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