シリアの内戦を逃れてEU、特にドイツを目指す人が急増し、今年は80万人が難民としてドイツに流入するようです。
もともとドイツは第2次世界大戦での一部の民族への迫害への反省から、難民の受け入れには寛容なようで、難民認定されれば住宅の提供のほかに月に2万円程度の支援が受けられるようです。ただ、大規模な難民流入は国内政治の不安定要因にもなりますし、さすがに人数が多すぎるようで、ドイツではEU域内で難民を分担するように訴えています。ただ、ギリシャや東欧などそもそも財政に余力がない国はこの提案に反対のようです。確かにギリシャ問題ではあれだけ負担を渋っておきながら一方で難民は平等にというのは筋が通らないのではないかと思います。難民がドイツに行きたいというのならドイツで受け入れればいいわけで都合のいい時だけEUを持ち出すのはいかがなものかと。日本はこれまで難民の受け入れに消極的と言われています。今回のシリアに関しても中東から日本に来たいという人は少数だと思いますので、特に積極的な受入姿勢を示す必要はないと思いますが、隣国では北と南に分かれて小競り合いが続いていますし、本格的な戦争になれば日本にも相当数の難民が押し寄せるかもしれませんので、今回の件を教訓にしてある程度の想定はしておいた方がいいのではないでしょうか。
【執筆者:公認会計士・税理士 青木重典】
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